丹沢登山を思い出しながら、当時の山行を振り返ります。下山編です。
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丹沢やその周辺に施設、登山に関するグッズ等のご紹介コーナーです。
丹沢山脈の最高峰で、神奈川県の最高峰でもある蛭ヶ岳は標高1,673mで、その姿は横浜市内などからでも望むことができます。
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前日に丹沢三山の塔ノ岳、丹沢山を経由して蛭ヶ岳の山小屋に一泊した私たちは、神奈川県の最高峰で霧の朝を迎えた。首都圏からこんな近くに、こんな奥深い山があったのかと、改めて思い知らされた。今日はある下山のみ。気分もラクであった。帰りのバスの時刻もあるので、早めに小屋と発った。
まず最初の小ピークである姫次へと向かう。しばらくは蛭ヶ岳からの下りが続き、森林の中に吸い込まれていった。途中の地蔵平付近は本当に平坦な森林が広がっており、注意しながら歩かないと、すぐにルートを外してしまいそうなほどだった。『迷いの森』という表現がピッタリだった。ようやく続いて平坦な道に出ると、ほどなく行き先の展望が開け姫次が見えてきた。かなりの急登で疲れるうえに、日差しも差してきたため、もう汗がダラダラになった状態で、ようやく姫次に到着した。
とても暑く、汗が乾くまで休むということにして、姫次では20分ほど休憩した。ここから15分ほど展望のない尾根歩きをしたあと、八丁坂ノ頭と呼ばれる分岐点に到着した。ここを直進すれば、延々と尾根を下ることも出来るようだったが、ここは分岐を左折し、尾根を外れて急降下し、東野で向かうルートをとる。約1時間半で674メートルを下る急降下となる。この急降下が足にきた。しかし、手元の高度計の数値が快適に減っていくのが楽しかった。やがて、舗装された林道に出た。釜立沢分岐だった。実はこの地点までは、数日前に車で下見に来ていたので、見覚えのある場所にでることが出来てようやくホッとできた。しかしここから東野まで、舗装された緩やかな下りを1時間近くも歩くことになり、先ほどまでの土と違い、歩いた時の衝撃がモロに伝わる。かなり厳しい最後の行程だった。
下山口となる東野は、普通の住宅街だった。小学校や郵便局、タバコ屋さんなどが立ち並び、とても登山拠点とは思えない、のどかな風景が広がっていた。たいていの登山口では、観光案内版や土産物店が立ち並ぶものだが、そういうものが全くなく、静かなところだった。一泊二日の丹沢三山縦走は、こうして不思議な感覚の中で終えた。
丹沢というと、よく登山入門や足慣らしとして紹介される事も多いが、実際に登ってみて、そのボリュームに驚いた。往復するだけだとしてもボリュームのある塔ノ岳、奥深さを感じさせる丹沢山、そして最高峰の蛭ヶ岳と、三つの山はそれぞれ違った表情を見せてくれた。しかしこのコースは、丹沢の主ルートに過ぎず、各所から複雑に尾根が伸び、非常に奥深い山脈で、迷い込んだら出てくるのも難しいかと思われるほどだった。気軽に行ける紹介されてはいるが、ちょっとでもルートを外すと危険が待っている、そんな印象だったので、これから行かれる方は、地図やコンパスを忘れずに持って、工程中は、絶対にルートを外さないように注意してほしい。