日本で2番目に高い山、北岳登山を振り返って書いてみました。
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北岳とその周辺施設などのご紹介です。
北岳は南アルプス連峰の最高峰です。標高3,193メートルで富士山に次いで日本第二位の標高を誇ります。山麓の広河原から、北岳肩の小屋経由で山頂の目指すルートが人気です。
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過去に何度か富士山に登ったことのあった自分が、初めて登るという友人と一緒に、再びチャレンジした。 まさか、案内役の自分が先にバテる訳にはいかないため、いつも以上に緊張してしまったが、このときすでに友人は、さらに先を見据えていた。 日本最高峰の富士山に登った後は、日本で2番目に高い山である北岳に目標を定めていた。 日帰りも可能な富士山と違って、北岳は山小屋での宿泊が必要な山だった。 大丈夫だろうかという不安もあったが、それまで富士山にしか登ったことのなかった自分にとって、未知の山に初挑戦するのだというワクワク感は、何ともいえない気分だった。
日本第二の山である、北岳を目指すことになったのをキッカケに、その後の登山ライフが始まった。 北岳は標高3,193メートルで、日本第二位、南アルプス連峰(赤石山脈)の最高峰である。 登山は一泊二日のの行程となる。 過去に、父に連れられて登った富士山で山小屋を利用したことはあったが、それは大昔のことで、実質の山小屋宿泊はこれが始めて。 初めての山、初めての山小屋宿泊で、不安はあったが、まあ、富士山よりも500メートル以上低いのだから、高山病の心配はないだろう。 迷わないよう慎重に、そして根気よく登山を続ければ、きっとうまくいく。 ところが、カーナビにしたがって進んだ結果、登山口までかなり遠回りをしてしまい、登山を開始したのは午前8時。 天気が良かったのはありがたいが、登山の開始が遅れたため、気温の上昇が怖い。 大丈夫だろうかと思いつつも、登山計画書を提出して、未知の領域へ足を踏み入れた。
登山を開始してから約2時間後、最初の難関である急登にさしかかった。 その角度は富士山よりも急だった。 まだ標高は低かったため、息苦しさはなかったものの、とにかく厳しい登りだった。 ようやく平らになり、沢をトラバースすると、待っていたのは白根御池小屋。 登山開始から3時間後の、午前11時だった。 予定所要時間よりも30分近く短縮できたので、ここで大休憩。 かなりの人数が休んでいる。 山頂で朝を迎えた人たちの、下山の群れだった。 ということは自分達も、明日のこの時間、再びここに戻ってきているのだろうか。 3時間のコースを登ってきたのに、この地点から往復で24時間の登山になるわけか。 なるほど、富士山の比ではないかも。 しかも、ここからの2時間は、またもや急な登りとなる。 十分に休養し、再び歩き始めた。
登山は中盤戦に入った。 白根御池小屋からの行程は『草すべり』と呼ばれる急な登り。 本当に滑りやすく、気をつける必要があった。 さらに、木々が少なめなので暑い。 2000メートル台も後半となり、徐々に空気も薄くなってゆく。 歩いては休み、そしてまた歩く、ということを繰り返すこと2時間半。 ついに『小太郎尾根』と呼ばれる尾根へとたどりついた。 この瞬間、山の向こう側に隠れていた景色が一気に広がった。 仙丈岳、甲斐駒ヶ岳、遠く中央アルプスの山。 登山の行程で、山頂に立ったときに負けないほどの、喜ばしい瞬間でもある。 今日宿泊予定の山小屋『北岳肩の小屋』までは、あと1時間弱で、到着できるだろう。 時折、雲の中に突入する。 さっきまでの暑さがウソのように、寒い。 途中で一箇所、急な岩登りがあったが、それ以外はなだらかな登りだった、 しかしここまで、すでに6時間も登山を続けているため、足は棒のようだった。 ゆるい登りでも、きつい。 かなりヘトヘトになったころ、広く平らな場所に出た。 なんだろう、この場所は、と思いながら足を進めると、人々の声が聞こえはじめ、霧の向こうに建物が見えてきた。 1日目の目的地、標高3000メートルに建つ、北岳肩の小屋だった。
山小屋の消燈時間は早い。 正確には覚えていないが、確か午後7時〜8時位だったと思う。 しかし、朝は早かったし、何よりも疲れているため、自分を含めて、宿泊客は全員すぐに眠ってしまったようだ。 ふと、強烈な雷雨で目が覚めた。 トタン屋根にたたきつける雨の音もすごかったが、雷の音がすさまじかった。 雷雲そのものの中にいるためだろう。 時計を見ると、ちょうど深夜0時。 5時間ながら、深い眠りができたせいだろうか、そこからなかなか眠れなかった。 もちろん音がうるさかったこともある。 まだ、起床まで5時間ある。 何とかして眠らなければ、明日の登山に影響する。 あと5時間のうちに雷雲は去り、晴れてくれるだろうか。 山の天気は変わりやすいので、それが良い方向に作用してくれると助かるのだが。 そんな事を考えているうちに、再び眠っていた。
朝4時半、少し早めに起床。 雷雨はおさまっていた。 青空も見えている。 いよいよ山頂を目指す。 年齢のせいか、筋肉痛は2日後にくる。 だから今日はまだ大丈夫だった。 昨日は、一歩踏み出すのがきつい状況の中たどり着いた山小屋だったが、一晩寝ただけで、かなり回復していた。 足取りも軽い。 山小屋の裏から、いきなり急登が始まった。 かなり怖く、下を見下ろすと、たった今出てきた山小屋が、真下に見える。 帰りはここを下るのか、と考えると、やはり怖い。 また、尾根はどんどん狭くなってゆき、一歩踏み外すと、即転落するような場所もある。 夜中の雷雨で、足元はぬれており、滑りやすい。 まだ疲れていない分、余計に怖さを感じた。 しかし、その先には、日本第二位の栄光がまっている。 登山開始から約40分、とうとう山頂に到着した。
頂上からの眺めは雄大だった。 すぐ近くには、甲斐駒ヶ岳と仙丈岳がそびえ、反対側には鳳凰山。 遠く中央アルプスや、北アルプス、さらには、加賀の白山まで見えた。 富士山は雲に隠れていたが、丹沢は見えた。 太平洋に面した丹沢と、日本海に面した白山が同時に見える。 日本地図が、そのまま広がっているようだった。 あれらの山々にも、同じように登山者がいるのだろうか。 そして、この山を遠く見つめているのだろうか。 ふと、向かいにある鳳凰山に登ってみたくなった、 鳳凰山から北岳を眺めてみたい・・・ この想いが、その後の登山意欲の原動力となった。 どれだけいても飽きることのない頂上の至福・・・ しかし、登山の行程は、これで半分。 帰らなければならない。 頂上に別れを告げて、下山の途についた。
頂上に別れを告げて、下山を開始した。 岩場は下りのほうが怖い。 登山の時と、ほぼ同じ時間をかけて、岩場を下る。 しかし、登山とは違い、息が切れることがない。 慎重に下っていき、先ほどまでお世話になっていた山小屋である、北岳肩の小屋に到着した。 ここでちょっと休憩し、コーヒーをいただく。 ここからは、割と歩きやすい、緩やかな下りなので、ペースも快調。 登りと比べると、約7割程度の所要時間で、小太郎尾根分岐点に到着した。 360度の展望に別れを告げて、ここから一気に登山口まで下ることになる。 帰りの運転の事もあるので、できれば早く下山したい。 軽く休んで、早速下り始めた。